ICT技術が進んだ時代の図書館とコミュニティ

i-padの普及とその波に乗る「電子出版」などの中期的な展望を見るとき、
現在図書館司書と言われている職種の人たちには(って私もだけど)
ICT技術との関わりは避けて通れないですね。
 アウトソースしていくのか(アンコントローラブル&コスト)、組織内分業と
なるのか、それとも必須スキルとなっていくのか、まだよく見えていませんが、

「Code4Lib JAPAN」
http://d.hatena.ne.jp/josei002-10/

 という動きも出てきていて、妙な喩えになるが、サバ用のサビキ
の竿とアジ用の仕掛けの竿を二本操るような仕事をしなくてはならない
のかな、などと思う。全然喩えになってないか。

 そこで思うことは、物理的な空間としての図書館という施設機能
について、面白い展開があり得るのではないかと思う。むしろ、
ICTが公立図書館でそれなりにお役に立つようなレベルに至れば、
リアルなコミュニティをコーディネートしたり、ネットワークに
正当性や妥当性のオーダーがあった時に、公共図書館がガバナンスの
調整弁みたいな役割を果たせるかもしれない。いや、司書だけの
仕事ではないが、資料・情報に繋いでいく、あるいは既につながった
人々の地域活動の実際的なアクションを支援していく、ということも
新たな「公共空間」としての表象として見えてきはしまいか。
 
 また、こうした時代の「公教育」「情報政策」というキーワードは
どのようなアクターによって、運用と責任が担われるのだろうか。

 Webで、あらゆる情報が自律的な動きを見せ、ステークホルダー
インセンティブコントロールが、いわゆるフォーマルな政策主体のみ
にあるのではない状況が出てきた時、教育の公共性や、諸政策の
「情報統制」というようなパラダイムが変わってくるのではないか
、などと思うのは私だけではないだろう。
 まだ、十分整理できていないな。
日記だから、よしとしよう。